ひびの祝福

好きなものやことをひたすら紹介しまくるブログだよ!有益な情報を届けることを目的としているぞ!

おいしいたべものと思い出

 千代子だよ!がっこうはいまはお休みですが、勉強しなくちゃならないことも山積みだし、済ませないといけない事務的なあれそれも多くてこころが急く毎日だよ。きょうはなんだか眠れないので、去年の5月に帰国してから行ったたべものやさんのなかで、おいしかったのとその時の思い出が印象深かったものをいくつか紹介するよ。はんぶん食べログではんぶん日記みたいな内容です。だから、完全なる食べログを期待しているひとにはちょっと冗長でうざいかもしれないなと思います。というところも含めて食べログじゃんとか言わないでね!!!!いくよ!!!!!!!!

 

1.6月にル・クロ・モンマルトル(飯田橋)

 留学中にお世話になった日本人の先生が帰国するということで、お食事に行くことになり、足を運びました。ワインのお好きな5、60代の先生なので、しっかりしたお店にしなきゃいけないんじゃないのかな!?でもそんなお店知らないしどうしよう!?!?!?とちょっと困っていたのですが、インターネットの憧れのお姉さんがいくつかお店を教えてくださり、そのなかからここを選びました。21歳の小娘なので、フレンチ!ドキ!!きんちょう!!!みたいな感じで、びくびくしながら予約をして、お店に向かいました。コースは4000円ほどのものからあり、この日は前菜とスープ、メイン、デザートとカフェがいただける5000円のコースを頼みました。これが物心がついてからはじめてのフレンチらしいフレンチだったのですが、すっごいめちゃおいしくてヒーッ!!!!!!!!となりました。すごい衝撃でした。ひとことでは何とも形容しがたい、かといって言葉を尽くしたところで言い現わせるわけでもない、もうほんとうに、なんともいえないのだがとにかくおいしいということだけがわかる味が、これまたなんといったらいいのかよくわからない見た目の物体からするという体験でした。すごい。おいしーい!それと、ウエイターのフランス人らしきスキンヘッドのおじさまがおちゃめでした。

 先生とはアメリカの学生の話や、就職活動の話をしてなんとか終えました。この先生には、留学先の大学の寮で食事が出ない間におうちにとめていただいたり、なにかと車を出していただいたり(そして車内ゲロをぶちかましたり)、すごくお世話になった先生なのですが、すこし、きむずかしいところがありました。しかし、お世話になったし、目上の方だしということで、謝意を示し、敬いたい気持ちは多量にあったので、何が失礼で何が普通なのかをそろりそろりと見極めながら(委縮しながら)会話をしていた面もあり、すこし、肩ひじを張っていたことを覚えています。ちなみに、そのときわたしは、おろしたてのオレンジ色が鮮やかな麻っぽい素材でできた、オフショルダーのワンピースをきていたのですが、けっこう、パターンがシンプルなものだったので、先生に、「じぶんでつくったの?」と言われ、すこしショックでした。あと、スープのビシソワーズをさっそくこぼしてしみにしてしまい、かえって慌てて洗ったのも記憶にあります。日本に帰ってきてまだ2週間頃で、梅雨で、夏が来そうで、なんかこれからむくむくいろんなことがおこるのかなーという気持ちで、神楽坂をかたかた下りながら思っていました。

 このお店には、これをふくめて、その年だけで3度も行っていて、とてもお気に入りです。9月に恋人と、11月に父と行き、そのたびやっぱりおいしいなあ~、感動だな~という気持ちになります。9月に恋人と行ったのは、わたしのお誕生日祝いでした。雨が降る平日で、お店には、わたしたちのほかは一組しかおりませんでした。しとしと雨に濡れる、窓の外の自販機をたまに眺めながら、おいしーい!これもおいしーい!とにこにこしながら食べました。ケーキ皿には、22歳のお誕生日おめでとう!とフランス語で書いてあって、あの、おちゃめなスキンヘッドのウエイターさんが運んできてくれました。ちなみにこの日きていた黒地に白の水玉の、襟の大きなクラシカルワンピースは、古着だったためか、色落ちがひどく、雨粒が染みたところから黒ずんでしまっていて、だめになってしまいました。かなしい。11月には、父が仕事で東京に来ていた折で、ごちそうしてもーらおっ!と思ったのと、ほんとにおいしいんだよー!ということを教えたくて、連れて行ってもらいました。おいしかったです。

 このお店でフランス料理というものがおいしいのだと知ってから、ちょっとしたときには似たような価格帯のフレンチに2、3回行ったりしたのですが、それでもここがやっぱりおいしいよなあ~と、いつも、思ってしまいます。インプリンティングでしょうか。でもおいし~い!と感じられて、そうして感じるのもまた楽しいのでいいやーと思っています。

 もっとお高いところに、いちど、連れて行っていただいたことがあるのですが、そこもまたすんげーしんじられないくらいおいしくて、料理をむしゃむしゃ食べる置物と化してしまうくらいだったので、自分でお金を稼げるようになったら、自分のお金で、また、行きたいなあと思っています。すんごいおいしかった……。おいしい……。

2.8月に喫茶マロン(青森市)

 わたしはりんごのくに、青森県出身で、たまに帰省したときに、高校生まではまったく興味がなかったゆえにほぼ開拓していない喫茶店を開拓するようにしています。ここは、青森市では有名な純喫茶で、壁中に時計や、駅名表が飾られている、レトロな雰囲気のお店です。ソファ席もあって、居心地もとても良いです。日本の中で、かなりの僻地に分類される場所だと思うのですが、行くと必ず、台湾人らしき観光客のひとがいて、すごいごつくてかっこいいカメラで内装を撮っています。ほかになにもないような街なのですが……。

  このお店は、ケーキが200円台からあってとっても安いのもいいです。帰省ののりものに疲れてだらだらしようとするわたしを、このお店をえさ(?)に、母がえいやっと連れ出してくれます。半年に1度帰るか帰らないかなので、このお店では、近況をえいやこらえいやこらと話して過ごします。

 3.10月に紅鹿舎(有楽町)

 10月、就職活動の合同説明会に学部の友人と参加したのち、立ち寄りました。ピザトースト発祥の地として有名なお店なのだとか。内装も純喫茶らしくレトロです。このお店の特筆すべき点のひとつは、めっちゃ死ぬほどメニューが多いということです。飲み物から食事からデザート(ケーキ・ヨーグルト・パフェ)までが、ポップ体がぎっちりの、なんともいえない香ばしいメニュー表に記されています。トーストは、ランチタイムなどでは、結構なボリュームのものが、サラダもついて800円くらいでいただけるので、コスパがよきな~とと思いました。ただ、店員さんは、なんかすごい、ぞんざいな感じがします。そこそこ混む店なので、なおさら、ぞんざいな感じがします。

 さて、一緒に行ったこの友人は、細身で、ベリーショートが似合って、白くて、ちょっとモードっぽい(けど高くないものでうまく合わせている)お洋服をきていて、マニキュアも丁寧に塗られている女の子で、学校で会うたび、そのいでたちを見ること自体がたのしみなひとです。彼女は、東京生まれ東京育ち港区在住で、わたしとは生きてきた環境が全く違うにんげんに思われるのですが、お母さまがわたしと同郷で、お盆や正月に帰ったりするとのことで、学校外ですくなくとも5回は会ったことがあるような、なんだかそんな程度には親しくなっていました。不思議。このお店も、前から気になっていたんだけど寄ってもいい?と聞かれて、連れて行ってもらいました。このときは、彼女から、東京に生まれたかしこい子供はみんな中学受験をして東京大学を目指すもので、でも、自分はなんかそういうのにちょっと反発っていうか、それをしたいとも思わなかったし……というような話を聞いて、がーんとなった記憶があります。片田舎の県立進学校では、東京大学をめざせることそのものが、とても名誉なことだったのになあ、と昔のことを思い出して、ふう、と思いました。あと、お会計の時、彼女が、四谷に好きなパーラーがあって、と話し始めたのですが、わたしはすこし嫌な予感がしました。「フクナガ?」と聞くと、彼女は、「そう!フクナガ」と答え、わたしはまたすこしがっかりしました。というのも、四谷三丁目にあるフルーツパーラーフクナガは、つい数か月前に、インターネットの憧れのお姉さんに、連れて行っていただいたお店で、くだものおいしい!!こんなお店があるんだあ、人がたくさん並んでいるしすごいなあ、素敵だなあ、と思っていたからです。そのお姉さんも、このお店には学生の時よく来ていたとおっしゃっていたので、なんだか、都会の人は、いいなあ、と、しみじみ、感じたことを、また、あらためて、実感させられたような気になりました。彼女は、わたしより歳がひとつしたで、あまり、アカデミアに興味がなくて、帰国子女で、英語がペラペラで、そして東京育ち。それを、すごく感じて、ひとりで、しょげて、がっかりして、うんざりしたような気持が、帰りの電車に揺られている間も、続いていました。彼女のことはとてもすきです。すごくはつらつとしていて、さっぱりとしたところが、まぶしい女の子で、いつも憧れと嫉妬まじりの気持ちを抱きながら、お昼を食べたりしています。

 ということで3つ挙げてみました。去年はほんとうにいろんなところに行けたし、いろんなひととお話ができたし、今までの自分からすると、けっこう活動したなあと思いました。うれしい。今年も、いろんなお店に行きたいです。紅茶が好きだ!!!!コーヒーはちょっと甘くても苦手だ!!!ということも自覚しだしたので、今年は紅茶やさんやアフタヌ~ンティ~などをたしなみたいと思います。ウフフ